友人が区民農園の私の畑にキャッサバを植えた。すべてはそこから始まった。
6月のある日、友人が言った。「キャッサバからタピオカを作ったら面白そうやんな」
そのしばらく後、畑にキャッサバの苗が出現した。半年後、小さかったその苗は背丈を超えるほど巨大化した。
12月に入り、寒さで弱ってきたので収穫することにした。
あまり太ってはいないが、それなりの量がとれた。せっかくなので、タピオカミルクティーを作ることにした。
タピオカミルクティーのタピオカは、キャッサバ澱粉から作る。
キャッサバには有毒のシアン化合物が含まれている。まずはキャッサバを毒抜きしなければならない。
まずは水に漬けて毒抜きをする。毒抜き時間は参考にしたレシピによって異なり、4日間水につけるという人もいれば、大量生産では毒抜きしない例もあった。甘味種であることを鑑み、一晩だけ水につけることにした。
さらに、毒の含有が多いとされる芋中心の黄色い筋については、手作業で除去する。
毒抜きしたキャッサバから澱粉を抽出するには、まず芋を粉砕する必要がある。手っ取り早く行うため、ミキサーで粉砕する。
すっかりドロドロに粉砕できた。
粉砕したキャッサバを、タオルで濾すことによって、澱粉とおからに分離する。
バケツの底には大量の白い液が溜まった。
液は3日ほど静置して、底に澱粉が沈むのを待つ。
おからは天日干しし、キャッサバ粉として別の料理にする。
3日後、上澄み液を流し、さらに一晩乾かすと、タピオカ粉が完成。
ボールに採取し、篩にかけると、きめの細かい澱粉になった。
鍋に砂糖水を焦がしてカラメルを作り、そこに少しずつキャッサバ澱粉を入れて混ぜる。
しっかり混ぜることで、いよいよ巨大な塊になった。
タピオカの塊は、一つ一つ手でちぎって丸めていく。
ようやくタピオカらしい形になってきた。
これをフライパンで煮る。5分煮て5分蒸らす。
水を切ると、タピオカが出現した。
ミルクティーに入れれば、タピオカミルクティーの完成。
やっぱり自分で作ったタピオカミルクティーは最高の味わいでした。
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